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平成22年度 津商工会議所 優良会員企業表彰制度の表彰企業が決定

 当会議所では、管内企業の経営意欲を高め、地域経済の活性化を図ることを目的に、自社の経営改善を行なった企業、環境へ取り組んでいる企業あるいは地域の発展などに著しく貢献した企業など他の模範となる企業を顕彰する「優良会員企業表彰制度」を設けています。本年度も「経営革新分野」「環境改善分野」「地域貢献分野」の3つの分野において審査の結果、次の5社がそれぞれ受賞されました。

平成22年度 津商工会議所 優良会員企業表彰 表彰企業

【経営革新分野】 3社

【環境改善分野】 1社

【地域貢献分野】 1社

■平成21年度の優良企業表彰 表彰企業

※法人は設立年月を記載、資料は平成22年9月15日現在のもの

旭鍍金 株式会社 【経営革新分野表彰】

銀フープめっき装置(手前)
銀フープめっき装置(手前)
金スポットフープめっき装置
金スポットフープめっき装置
事業所名
旭鍍金 株式会社
代 表 者
代表取締役社長 藤川 勝彦
所 在 地
津市雲出長常町1201-8
設   立
昭和36年2月(創業:昭和23年5月)
資 本 金
1,000万円
事業内容
電気めっき製造業
従業員数
77名
表彰理由
 同社は、従来よりプリント基盤の実装工程においてスズと鉛の合金で半田付けをしていたが、環境問題から鉛が使えず現在ではスズ、銀、銅の合金の半田付けに変わっている。しかしながら、この合金は融点が高くコネクタ等の電子部品のリフロー処理時に、より高い熱が加わり耐食性が悪くなるという課題があり、取引先から高耐熱性・高耐食性にすぐれ、安価なめっき加工は出来ないかという声があった。そこで、スズ、パラジウム、金めっきの多層めっきとし処理剤を使わず腐食を防ぐめっき処理加工法を開発した。
 さらに下地のニッケル層に特殊スルファミン酸ニッケルメッキ被膜を施して表面層の電位差を小さくし、多層めっき層が薄くなっても耐食性が優れた金めっきが可能となった。開発した技術は特許をとり、自社や大手企業などの販路拡大で実用化を目指している。
 また、顧客のコスト削減と要望に応えるため、多様なめっきと素材に対応している。主にバレルめっきとフープめっきが約9割を占め、バレルめっき装置とフープめっき装置などの専用装置を設置している。
 バレルめっきは、通常多数の穴が開いており、小さな対象物だと穴に引っかかり不良品となる。そこで、対象物の大きさや形状により、最適なバレルを設計し、不良品を出さない処理を可能にしている。多少物の選別作業の必要がなくなったためコスト削減に繋がり、まためっき加工前後の処理も行う一貫生産体制を構築し、顧客に高品質な製品を短期間で提供している。
平成22年度 優良企業表彰

株式会社 中川製作所 【経営革新分野表彰】

DLCコーティング機械
DLCコーティング機械
DLCコーティング処理中
DLCコーティング処理中
事業所名
株式会社 中川製作所
代 表 者
代表取締役社長 中川 雅弘
所 在 地
津市安濃町荒木580-1
設   立
昭和33年3月(創業:昭和13年)
資 本 金
2,600万円
事業内容
紡績針、絨緞織機、精密加工、微細加工製造業
従業員数
65名
表彰理由
 同社は、かねて取引先より、硬くて折れない紡績針が出来ないかという要望があったが、企業だけでは取り組むことができなかった。そこで、三重TLO、三重大学、中部大学、三重県、三重県産業支援センター金融機関の支援を得、大企業で高価であったダイヤモンドライクカーボン(DLC)の開発に成功した。安価で耐久性に優れた紡績針を紡績会社各社へ提供することができた。
 この技術は材料の表面にDLC処理を行うことにより高硬度、耐摩耗性が向上するもので、DLCコーティングの受注加工サービスとDLC機械の製造販売を行い、また、自動車部品、光学機器メーカーとの研究開発にも取り組んでいる。
 現社長は、数年前に事業承継したが、社長からパート社員まで、会社の経営理念や社是、また1年間のスケジュールや目標などを記載した経営計画書を所持し、社長自らの指針継続と社員たちの意識を維持するようにしている。
 また、社内の環境整備の一環として就業時間内にトイレや便器の中など普段目に見えないところの清掃を行うとともに工場内も無駄なく作業できるよう動線を考え、今まで使用していた機械の再配置を行うなど社内の人材育成、人材教育などを中心に社内の改革なども行っている。
平成22年度 優良企業表彰

株式会社 ホンダオート三重 【経営革新分野表彰】

代表取締役社長 林口 朋一氏
 林口 朋一氏
(株)ホンダオート三重 津御殿場店
(株)ホンダオート三重 津御殿場店
事業所名
株式会社 ホンダオート三重
代 表 者
代表取締役社長 林口 朋一
所 在 地
津市藤方1680-1
設   立
昭和52年3月(創業:昭和52年3月)
資 本 金
1,000万円
事業内容
自動車販売、自動車リース、自動車整備、損害保険・生命保険代理店等
従業員数
90名
表彰理由
 同社は、経営にITを上手に採り入れ、経営革新を継続し、リーマンショック後の需要低迷期でも着実に収益を確保し、成長を続けている。
 平成8年より、メーカーが提供するシステムから得られるデータ以外に、事業に必要なあらゆるデータの蓄積を開始し、社員に分かり易く説明するためグラフ化して示した(グラフ経営)。グラフ化することにより、長期に亘る傾向を把握することができ、「データからの気づき」が生まれ、それらが、時々の経営方針の決定に役立ってきた。
 平成11年の「地域型ロードサービス」の導入、平成13年頃の「新車販売以外のビジネスの拡充」の必要性認識、平成14年の「年中無休・午後8時まで営業」の開始、平成16年の中古車販売拠点の設置、平成18年のパンフレットの内製化、平成19年の板金・修理業務の本店集中化等がその主なものである。
 また、近年、インターネットを利用した「グループウェア」を導入し、営業日報・回覧板・電子会議室等、全社員が双方向で情報共有できる仕組みも導入した。これにより、社員間の意見交換やコミュニケーションが活発化し、クレーム対応の迅速化、トラブルの再発防止、拠点間の競争意識の醸成、社員のモチベーションアップ等組織の活性化が図られている。
 これらIT経営の先進的な取り組みにより、経済産業省が主催する「中小企業IT経営力大賞」において、平成19・20・21年度の連続3回、「IT経営実践企業」の認定を受けた。
平成22年度 優良企業表彰

おぼろタオル 株式会社 【環境改善分野表彰】

エアーかおる
エアーかおる
都市ガスボイラー
都市ガスボイラー
事業所名
おぼろタオル 株式会社
代 表 者
代表取締役社長 加藤 勘次
所 在 地
津市上浜町3-155
設   立
大正7年8月(創業:明治41年9月)
資 本 金
2,500万円
事業内容
タオル製造業
従業員数
47名
表彰理由
 同社は、2年前、重油が高騰したことや取引先からの環境に対するニーズが高まってきたこと、またそれまで使用していたボイラーの更新時期がきたことをきっかけに、CO2の排出量削減をはじめとした環境に対する取り組みを始めた。既存のA重油焚きボイラー2台を高効率の都市ガスボイラー3台に更新し、エネルギー効率を改善することで、エネルギーの消費量を削減した。ボイラー燃料であるA重油の使用に対し、都市ガスを動力源とするボイラーに転換することによって、年間で約152トンのCO2排出量の削減を図っている。
 設備投資には、多額の資金が必要であったが、国内クレジット制度を活用し、ボイラーの燃料転換でCO2が削減できた分、排出枠売却で得る収益は融資返済の一部に充てている。
 景気が低迷する中、環境対策と設備投資を行ったことは、顧客・取引先等や社内の従業員等に対する環境問題への啓発に繋がっている。国内クレジット制度の事業計画案提出事業数は、全国で449件、三重県では6件、津地域では第1号の企業である。(平成22年8月現在)
 さらに、数年前から新連携事業として新しい発想で開発した「エアーかおる」は、ふっくらと柔らかく吸水性に優れている。そのため、従来のタオルの約半分のタオルで全身の水分を拭くことができ、環境にもやさしい商品を開発している
平成22年度 優良企業表彰

有限会社 湯元榊原館 【地域貢献分野表彰】

心をこめて食材を準備
高齢の女性たちが心をこめて食材を準備
仕事の伝授
若手社員とともに働きながら
湯守仕事を伝授
事業所名
有限会社 湯元榊原館
代 表 者
代表取締役社長 前田 幹弘
所 在 地
津市榊原町5970
設   立
昭和54年11月(創業:大正8年4月)
資 本 金
500万円
事業内容
温泉旅館
従業員数
111名(パート社員を含む)
表彰理由
 同社は、『地元ならでは』のおもてなしを提供するためには、高齢者の知恵と技術が必要であると考え、そのために高齢者が安心して働ける職場づくりを行った。
 平成7年に定年を60歳から65歳に引き上げ、会社が必要と認めた場合は5年を限度として嘱託社員やパート社員として再雇用し、さらに70歳を超えても再雇用している。また、隣接する田畑で栽培した米や農野菜等の栽培部門を設け、地元のものを顧客に提供するとともに高齢者が生き生きと働ける職場を設けている。高齢者が自発的に経験や技術を伝える環境を整備するため若年者とペアで就労し、若年者の定着と技術承継を図っている。
 さらに高齢者が客室と厨房との距離と回数を減らし、高齢従業員の負担を軽減するため、PHSの携帯や各拠点のパントリーへの温蔵庫、冷蔵庫を設置し、70歳を超えても働ける職場を実現している。
 職場の勤務シフトも各人の都合に応じた60種以上の多様なシフトを設け、各人のペースで働ける環境の整備と高齢者の継続勤務を可能にしている。
平成22年度 優良企業表彰
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