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平成23年度 津商工会議所 優良会員企業表彰制度の表彰企業が決定

　当会議所では、管内企業の経営意欲を高め、地域経済の活性化を図ることを目的に、自社の経営改善を行なった企業、環境へ取り組んでいる企業あるいは地域の発展などに著しく貢献した企業など他の模範となる企業を顕彰する「優良会員企業表彰制度」を設けています。

　本年度は審査の結果、「経営革新分野」「地域貢献分野」の２つの分野において次の３事業所がそれぞれ受賞されました。

平成23年度　津商工会議所 優良会員企業表彰　表彰企業

【経営革新分野】　２事業所

【地域貢献分野】　１事業所

■昨年度(平成22年度)の優良企業表彰　表彰企業はこちらをご覧下さい

※法人は設立年月・個人は創業年月を記載、資料は平成23年11月9日現在のもの

林口工業　株式会社　【経営革新分野表彰】

札幌ドームの施設に使用
札幌ドームの施設に使用
新幹線の客室窓に使用
新幹線の客室窓に使用
高遮熱ロールスクリーン
高遮熱ロールスクリーン
（シルバースクリーン）
事業所名
林口工業 株式会社
代 表 者
代表取締役社長　林口　忠雄
所 在 地
津市船頭町津興３４５６
設　　 立
昭和25年１月
資 本 金
1,500万円
事業内容
ロール網戸・ロールスクリーン等の開発製造・木製品等の製造、販売、施工
従業員数
25名
表彰理由
　同社は、シナの木の原木を材料に経木スダレやその他木製品（アイスクリーム用スプーン・たこ焼き用製皿・弁当用の折り箱）などの生産や、ニッチの市場である布製ロールスクリーンの生産へ本格的に着手し、現在は木製（無垢材）や布製のブラインド、既製品や特注品に幅広く対応できるロールスクリーンの生産が主力となっており、環境の変化に合わせて柔軟に対応する経営姿勢は見習うべき点が多々ある。
　特に同社が強みとするロールスクリーンについては、布とガイドの接続部分にＹＫＫのファスナーを流用し、布に接着することにより耐荷重性が強い作りとなっている。この構造は新幹線の客室窓に設置されている日除けスクリーンや大型ドームの明かり採り窓に採用されるなど、国内外の市場に於いて、独自製品（機構）として確固たる地位を築いている。
　また、裏面にアルミを蒸着した窓用シルバースクリーンは素材自体はオランダの企業から取り寄せたものだが、それをロールスクリーンへと転用した発想が同社の慧眼である。シルバースクリーン自体は太陽光の反射率が高く、これを使用したロールスクリーンを窓に設置することにより室内の温度が通常のスクリーンと比べ格段に上昇しにくく、結果的にエアコンの電力消費量を低く抑えることが出来きて環境にも優しい。元々優れたロールスクリーンに対し、遮熱性に優れた素材を合わせることによって、大手企業の商品に負けない競争力を持った環境に優しい商品の開発に成功した中小企業である。
平成23年度　優良企業表彰
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ケーキショップ ボンマルシェ　【経営革新分野表彰】

榊原の古代米ロール
榊原の古代米ロール
榊原の古代米（田園風景）
榊原の古代米（田園風景）
店内の様子
店内の様子
事業所名
ケーキショップ ボンマルシェ
代 表 者
代表　川村　英俊
所 在 地
津市久居新町1091−3
設　　 立
昭和63年
事業内容
洋菓子製造小売
従業員数
１名
表彰理由
　同社は、平成20年度に当商工会議所が三重県から地域産業力創出支援事業を受け、榊原温泉女将の会「糸さくら」より地域の活性化を図るため「榊原の古代米」を使用した洋菓子の試作を依頼され、平成21年7月7日に「地域資源等を使った新商品の開発」をテーマに三重県知事より経営革新計画の承認を受けた。また、同時に商品化された「桜ロール」の店頭販売を開始した。
　平成22年11月1日に試行錯誤の末、榊原温泉女将の会「糸さくら」の初めての推奨商品である「榊原の古代米ロール」を販売するに至り、現在では、2月から4月には「糸さくらロール」を、5月から8月には「青山高原風ロール」と地域性と季節感あふれる商品を次々に開発し販売している。この開発した3種類のロールは、榊原温泉で最も売れている土産物として認知され、経営革新計画の売上計画を上回る成績を納めている。
　成功要因としては、榊原温泉女将の会「糸さくら」や古代米の生産者など地域の関係者との良好なネットワークや当会議所の支援制度の活用などが上げられるが、最大の要因は、経営者の地域資源の活用・地域活性化への思いや商品開発に対する飽くなき探求心の賜物である。
平成23年度　優良企業表彰
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藪建設　株式会社　【地域貢献分野表彰】

会長（左）・社長（右）とシールド掘進機
会長（左）・社長（右）とシールド掘進機
熱心に若手社員に指導する熟練OB社員
熱心に若手社員に指導する熟練OB社員
整備されているバリアフリー（事務所前）
整備されているバリアフリー（事務所前）
事業所名
藪建設　株式会社
代 表 者
代表取締役　藪　光仁
所 在 地
津市大里睦合町2522番地
設　　 立
昭和59年
資 本 金
9,000万円
事業内容
土木工事業
従業員数
34名
表彰理由
　同社は、オンリーワンの技術力を強化するという方針の下でシールド工法の工事力は県内随一である。その背景には、経営戦略上の理由に加えて、敢えて難易度の高い工法に挑戦することにより従業員に働く意欲や喜びが生まれるという社員への思いが挙げられる。なお、同社のシールド工法に於ける技術力が高い表れとして、会長自身が「推進建設マスター」という難関な国家資格を取得している。
　また、技術力だけではなく同社で明文化している「存在意義・使命・責任」について誇るべきものがある。
　「存在意義」については、社員とその家族の幸せに言及するだけでなく、協力企業の社員や家族の幸せにも言及し、「使命」については、社会のインフラ整備と共に災害復旧を記し、「責任」については、法令遵守は基より納税を明確に謳っている。それら単に利益を追求するだけでなく経営意識の高さの表れの一つに高齢者雇用や障害者雇用が挙げられる。
　同社では、定年退職した高齢者を立派な戦力とし再雇用を続けている。これは、現場での労力であると共に、技術の蓄積及び若手後継への指導に効果を発揮している。その一方で長期雇用を前提に障害者を雇用している経営姿勢は、地域に大いに貢献している。
平成23年度　優良企業表彰
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